今は昔。

大学生のときに童貞で包茎の男と付き合いし女の語(こと)。

 


 

 

・・・あれは大学に入ってすぐの、

 

まだ未成年だった時、彼氏とやろうとしたら、

 

 

「実は言わなきゃいけないことがあるんだよね」

 

 

って言われて。

 

 

彼はすごく真面目な男の子で、

 

「俺、剥けてなくて、親にも相談できなくて。

20歳になったら内緒で手術するからそれまでセックスできないんだ」

 

って言われて、

 

 

 

別れました。

 

 

 

———別れたんですか。

 

 

 

一回別れたんですけど、

 

そしたらなんか自力で剥いてきて。

 

 

———できるんや。

 

 

言ってみるもんだなぁって。

 

 

そんな一皮剥けた話です。

 

 

———剥いてきたから、よりは戻ったんですか。

 

 

戻りました。よく剥けたなって。

 

 

———おまえ頑張ったねって。

 

 

ご褒美に。

 

 

———ひでぇ話ですね。

 

 

いやいや、良い話ですよ。

 

成長の話です。

 

 

———ジャンプみたいですね。

 

 

ヒーローが一度負けて頑張るみたいな。

 

 

———たとえばその時、包茎でもいいからやりましょうとはならなかったんですか?

 

 

やってみたらもう、「痛い痛い」ってなっちゃって。

 

無理くり入れちゃおうとしたらなんか、すごい痛がっちゃって。

 

 

無理でした。

 

 

———さらにひでぇ話ですね。

 

 

 

〜第五回下試し(しもだめし)より〜

 

あとがき

 

剥けそうで剥けないのが包茎。

 

案外剥けちゃうのも包茎。

 

 

自分の限界は自分が決める、

 

そう改めて思い知らされた、目の覚めるようなシモがかったお話でした。

 

 

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