今は昔。

個室ビデオのホスピタリティーが凄いことになっていると語る男の語(こと)。

 


 

いわゆる個室ビデオって言うのは、

 

作りは漫画喫茶なんですけど、基本的にはAVを借りてオナニーをする場所です。

 

 

よく繁華街にサラリーマン金太郎みたいな看板があるじゃないですか。

 

 

ああいうところに行くと、まずツタヤみたいな感じでAVを選ぶんですけど、

 

その時にレジで「これください」ってテンガ(TENGA)も一緒に買えるんですよ。

 

 

 

DVDとテンガを一緒のカゴに入れてもらって、個室まで歩いて行くんですけど、

 

 

そのDVDをセットしようと思ってカゴから出すと、

 

 

DVDの下にコンドームが3つ置いてあるんです。

 

 

「一人でAVを観るだけなのに・・・?」

 

 

って、一瞬考えるんですけど、

 

 

なんとなく本能で分かるんですよね、ピンと。

 

 

「・・・あっ!ゴム付けたら4回できるじゃんっ!」って。

 

 

 

・・・念のために少し説明すると、

 

 

ゴムをつけてテンガを使えば、

 

3回はゴムに出して、最後の1回はテンガの中に出すから、合計4回。

 

 

 

 

あ、これは凄いやって。

 

さすがはホスピタリティーの国やって。

 

 

コンドームが空気すらも読ませるわけですよ。

 

 

それで一通り忖度(そんたく)を終えて、

 

箱の底に伝票があるんですけど、それを帰りしなに取ると、

 

なんと今度は、その伝票の下におしぼりが置いてあるんです。

 

まるで

「お疲れ様」

 

って。おしぼりが喋るわけないんですけどね。そんな感じで。

 

 

この何重にも張り巡らされたホスピタリティーに感動して、

 

次の日、会社の同僚にその話をしたんです。

 

 

そのときに、

 

「ゴムが3個とテンガが1個で、さあ何回できるでしょう?」みたいなクイズ形式で話をして。

 

 

「3回?」「いやいや、最後に中に出すから4回だよ~、アハハ」

 

なんて話がしたかったんですけど、

 

その同僚は考えこんだあげくに、

 

 

「何回も?」

 

 

って言ったんです。

 

 

 

すごく夢がある回答だなーなんて思ってたんですけど、

 

 

その同僚は今うつ病で休職してます。

 

 

 

〜第五回下試し(しもだめし)より〜

 

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