今は昔。

歳を重ねるごとに男性に対してアプローチを仕掛けることが増えた女の語(こと)。

 


 

 

あの・・・なんと言うか・・・最近元気がいいですね。

 

そういう風になりやすくなってきてる。

 

 

たぶん男性で言うと勃ちやすくなってきてるみたいな。

 

 

———濡れやすくなっているということですか?

 

 

はい。受け入れやすくなってきてます。年々。

 

 

———女性はそういう表現になるんですね。何か生活に変化はありますか?

 

 

ありますね。

 

自分からホテルに誘うみたいなことはするようになりました。たまーに。

 

 

———なんかそわそわしますね・・・。どういう風に仕掛けるんですか?

 

 

割とストレートです。

 

一緒に飲んでいてわざと終電を逃させるとか。

 

お風呂に入りたいとか。

 

 

———お風呂?

 

 

そうです。

 

おっきいお風呂に入りたいって言ってみたりして。

 

 

———そりゃ行きますわ。

 

 

あー、でも酔っぱらってるから反応はあまり良くないですよ。

 

 

———確かに。多少混乱するかもしれません。「なんでお風呂?」って、聞くのも無粋だし。

 

 

 

それで最近はどんどんストレートになってきちゃって、

 

ちょっと帰りたくないみたいな。

 

 

———話には聞いたことありますけど、言われたことないですね。

 

 

 

でも、「イケる」って思わないとそういうことは言えない。

 

 

———女性もほぼ同じ事を考えてるんですね。

 

 

そういう雰囲気じゃないと仕掛けられない。

 

 

・・・男の人はそういう時になんて言うんですか?

 

 

 

———私はその、九州男児ですからね・・・「飯でも行く?」って。

 

 

飯の後ですよ。

 

 

———なるほど・・・そうですねー・・・

 

 

昔、そういうことを口に出して言えなかった時は、

 

帰りの電車の中で、揺れを利用してぶつかったふりをするとか。

 

 

———反応はどうですか?

 

 

その日はダメでしたね。

 

 

 

———気付かないんじゃないですか?

 

 

手を直接あそこに当てに行ってますからね。アピールです。

 

 

 

———ほぼ痴漢ですね、それ。

 

 

かなり勇気がいります、直接当てに行くのは。

 

 

———それで最終的にはその人とは?

 

 

しました。

 

 

———そんな痴女みたいなことまでして・・・女性も苦労してるんですね。

 

 

うん。

 

 

第三回下試し(しもだめし)より〜

 

 

あとがき

 

歳を取ると余計な物が削げ落ちて、よりシンプルになっていくのかもしれません。

 

愛だの恋だのはとうに卒業して、ただただお互いにやりたい。

 

 

あとは共同作業。

 

男性がガツガツ行くのではなく、

 

きちんとそういう空気を作って、電車の中で手を当てに来るようエスコートする。

 

それが紳士的な振る舞いなのかもしれません。

 

 

 

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