今は昔。

思春期に見つけた父親のアダルトビデオが原因で性にネガティブな印象を抱きたる、未だ性行為を愉しめないと云ふ女の語(こと)。

 

参照:第五十七話「夜の営みという夫婦のダンス 〜性を愉しむ行為中の会話〜」

 


 

 

思春期の頃、偶然お父さんが持っているAVを発見してしまって。

 

その時から、そういう行為に嫌悪感を抱いちゃったんですよねー・・・。

 

 

———なるほど、そこからか!・・・ちなみに見つけたのはどういうAVだったんですか。

 

 

SM教室です。

 

 

———SM教室!それやべーなー・・・。

 

 

そういうのを見ちゃったから、

 

お父さんが本当はこういう狂気的なもの持ってんじゃないのかっていう恐怖心を抱いてしまい。。。

 

 

———あぁ、なるほど。

 

 

だから、性とかそういったことよりも、

 

お父さんが誰かを殺めてしまうじゃないか、

 

お母さんにこんなことをしてるんじゃないか、

 

みたいなことを考えて・・・。

 

 

———なるほど。性よりも暴力的な印象が強かったんですね。

 

 

男の怖さを感じたのかな。

 

 

———でもね、ちょっと思うんですけども、もしかしたら知らないうちにその血を引いてるというか、何かしら影響を受けているかもしれない。

 

 

えー。

 

 

———正直SMよりの方だと思います。言い方はあれですけど、すごいお似合いになるような感じがしますし。

 

 

え、Sの方ですか。

 

 

———そうですね。

 

 

それ、みんなに言われるんですよね。

 

 

———ほら。線引きのだけの話ですよ。お気を悪くなさらず。

 

 

うーん・・。

 

 

———ちなみに、みんなからそう見えるってことは、みんな心の中ではシバいてくれと思ってるんじゃないですかね。言ってくる人って、どこかでそう思ってないと言わないですよね。本人は無意識かもしれないですけど。

 

 

 

はぁ・・。

 

 

———自分の知らない自分ていうのを、他人だけが見えてる場合もありますからね。

 

 

深いな。

 

 

———きっと邪魔しているんです、その幼少期の思い出が。

 

 

もうほんとに女王顔とか、愛人顔とか言われますね。

 

 

———だから、性行為でイケないんですよ。だから早く終わんないかななんですよ!

 

 

はい。

 

 

———僕も超ドSなんですよ!フェラチオのお店とか行ってもフェラチオされるの嫌なんですよ!

 

 

言ってることがわかんない。もう少しわかりやすく話してください。

 

 

———もうやめろ!しゃぶるな!ってなります。攻められるのが嫌なんです。お金払って攻められるのが嫌なんです。いや、お金を払わなくても攻めてるのが好きなんです!どんなにすばらしいフェラチオをされてもイかない自信あります。ただし、攻め始めると2、3分でイクんですよ!これって理屈じゃ説明つかないんですよ!

 

 

脳ですね。

 

 

———そう!脳なんですよっ!そうなってるんですよ。だからあなたもきっとSなんですよ!

 

 

確かにつねったり、ひねったり、たたいたりするの好きですよ。

 

 

———ほら。・・・あと、その手の動きやめてもらえます。ドキドキしますんで。

 

 

噛み付いたり好きです。

 

 

———その手には乗りませんよ、私Sですから。

 

 

馬鹿ですね。

 

 

———ほんとに性行為って挿入するとか、それだけが全てではないので。脳でやるっては充分性行為ですからね。

 

 

 

ちょっと新しい世界ですね。

 

 

〜第四回下試し(しもだめし)より〜

 

 

 

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