今は昔。
閑散とした早朝の新宿でプロフェッショナルの仕事を目撃した話。
その日は新宿で朝まで飲んで、朝の5時半ぐらいですかね。
まだ閑散とした新宿の街で信号待ちをしていたら、向かい側でいかにも女王様のお勤め帰りなのかなという感じのお姉さんがいまして。でっかいバッグを持っているんです。
その横から普通の大学生かお洒落な社会人ぐらいの人がやってきまして。
初対面だと思うんです。
どっちからともなく、ボソボソボソボソと話しかけていて、
信号が青に変わった頃には、信号を渡らずにその裏に駐車場があって車の後ろに隠れて行ったんです。
何かなと思って、僕も興味があったので覗いてみたら、
男の人がお尻を出して、女の人がその男の人のベルトでビシビシとケツを叩いているんです。
あの一瞬で見抜くんだなと。
初対面じゃないのかもしれないですけれど、見た感じは初対面で、最初に並んだときは全然顔も合わせないんです。
信号が変わるまでの間に見抜く、これはもうプロフェッショナルだなと思いました。
〜第一回下試し(しもだめし)より〜
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