今は昔。
米軍に記者として従軍していた男が語る、二つの意味でセイシをかけたお話。
以前ちょっと従軍してまして。
———さらりと言われてますけど・・・
最前線だったんでね、毎日爆撃とかあるところで。
初めてだったんですごい怖かったんですけど、だんだん慣れてくるんですよね。爆撃とかも当りっこないなみたいな感じで。
そうすると、ちょっと命の危険があるから性欲が高まってくるんですよ。
———遺伝子の焦り、いわゆる疲れマラってやつですね。
他の米兵と共同部屋だったので、全然シコるって感じじゃないんですけど。でもシャワールームとか行くと、白人の米兵が二人で寄り添って入ってたりするんですよね。
それで僕もなんだかムラムラが抑えられなくなって・・・。
トイレに行ってトイレットペーパーをカラカラと出して、きちっと折りたたんで。
すごい十何日ぶりぐらいかだったんで、ものすごい高まってて、今までないぐらいビンビンだったんです。
でもティッシュをこうアソコに被せて出すと・・・なんかちょっともったいない気がしたんで、少し距離を離してたんですよね。
———もったいない?
なんかこう、押さえられたくない。
気持ちよく出したいというか。
———ぜんぶ出し切りたいみたいな。
そう、そうです。
開放感でこうファーッと出し切りたい。
———目でも楽しみたいみたいな。
それでもトイレを汚すわけにはいかないから、ティッシュでちょうどね、45度の角度でかぶせるようにしてたんですよ。
それでピュピュッてやったら、
・・・やっぱり戦場ですごい高まってたんでしょうね。
僕もびっくりしたんですけど、ティッシュをね、
ティッシュに当たって、顔に跳ね返ってきたんです。
———嘘だ!そんな流れ弾みたいな。
そうなんですよ。ほんとに流れ弾みたいに。
あんなにベトベトしてるのに。
なんでだろうと考えてみたら、その日はちょうどスナイパーがいるところにいて、壁の下でほふく前進したんで、ちょっと高まっちゃったのかもしれないですね。
———擦れて?
はい。
戦場でセルフ顔射したぞ、って話です。
〜第四回下試し(しもだめし)より〜
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