今は昔。

夫の誕生日にアナル挿入セットをプレゼントしたという女性のお話。


妻:旦那がホモとかゲイにすごい興味があって。

あと少しホモっぽいところもあったので、

「こいつはイケるかもしれない」と思って、初心者向けのアナル開発セットを贈りました。

———すごい。

妻:最初はみんな痛いらしいんですよ、ちっちゃいものでも。

・・・でも結構、最初からいけたみたいで。

ほんと才能がある。

———才能あるんですか?

夫:うーん・・・。痛くはなかったんですけど、

そこまで快感は感じなかったので最近はあんまりやってないんです。

でも、そのアナルを開発しようかってときに、池袋を歩いていると偶然ホモショップを見つけて。

———偶然かな。

夫:そこで見てたら、店員のオネエが「どんなのお探しですか〜?」みたいに来たんで、

「僕が初めてで開発される感じなんですけど〜」みたいな感じで。

いろいろ話していたら、いつの間にかそのお店では僕の彼氏は巨根ってことになっています。

———ちなみに奥様が拡張されたり、やってあげたりするんですか。

妻:最初はやってあげたんです。

結構よさそうだったので、もしかしたら自分でもやるかなと思って、あげました。

———犬のおもちゃみたいに言いますね。

妻:どっちかというと私もMで。

でも旦那がより強いMだから、こっちがSに成らざるを得ない。

———なるほど。磁石みたいなもんですね。

夫:どちらかと言うとMの方がスイッチが効くと思いますよ。

だってMはMで在りたいのに無理やりSをしないといけない、この苦しみ。

そこに耐えなきゃならない苦しみが。

———まんざらじゃない感じですね。

夫:でもやっぱりSの人がMをやると基本的にダメなんですよ。たぶん。

屈辱を与えたい方なんで自分が与えられるのは耐えられないって言いますよね。

私はMなんでわからないですけど。

———確かに。ちなみに私は九州男児のドSなので。

夫:そのプライドが逆にどう働くか、興味がありますね。

ーーー結婚を社会的通俗的にみるか、人生のパートナーとみるか。私たちは重要な点で勘違いを犯しているような気がしてきました。知らんけど。

〜第四回下試し(しもだめし)より〜

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