今は昔。
見えているからという理由で、物心ついた頃からアナルに心を奪われた会社経営者(男)の話。
エロ本ってモザイクでちょうど大事なところが隠れてるじゃないですか。
でも、必ずアナルだけは見えている。
———確かに。
なので、そこにしか興味がいかなくなってしまったんです。
———見えているところに。
そうです。どうせ大事なところは見えないから。
そんな見えてるアナルに興味がいくようになったのが、僕が小学6年生くらいの時。
———他に行くべき興味が全てアナルに向いたと。
そうなんですよ。
あの黒いモザイクを消しゴムで消したりとか、セロハンテープで剥がしたりもしたんですけど、
なかなか・・・なかなかというか、どうせ見えない。
———心の目でしか。
そこから僕の心はアナルに走っていきました。
そこにしか興味が無くなっちゃった時期もあるんですよ。
ーーーすごい!
今は両方ありますよ。
———ちゃんとアナルは残ってるんですね。
それで小学校の時、ミニ四駆って流行ったじゃないですか。
———なんとなく話が読めました。
そのミニ四駆のモーターにボールペンを刺してですね、
電池のプラスとマイナスの所をくっつけるとグーっと回り始めるわけです。
ちなみにrpmっていう単位は1分間の回転数で、
20,000rpmと言ったら、1分間に20,000回転、だいたい1秒間に333回転するモーターなわけですね。
ーーーはい。
それで僕は、そのウィーンと高速で回転するボールペンを、
肛門に近づけてみたんです。
ーーーやっぱり。
すると、ボールペンの先っぽがウィーンとすごい勢いで回りながら、
僕のアナルに近づいてくるわけです。
———あ、自分のアナルだったんですね。
そうです。
まずは自分で試してみようと思って。
———まじめ。さすが会社経営者。
まだ、小学校の5、6年生だったんで、相手もいないですし。
まずは自分でやってみようと。
・・・まあ好奇心ですね。
でもやっぱり1秒間に333回転ってのは、
見た感じはすごい勢いがあるわけですよ。
それが僕のアナルに近づいてきて、
さあいよいよというときに・・・
ウーンという音が、プッと止まるわけです。
あまりにも僕のその、締め付けが強いのか、
もしくはモーターが弱いのか。
ちょっと分からなかったんですけど、何度か挑戦してみて。
その次に24,000rpmっていう、ちょっと強めのモーターを使ってみたんですけど、
残念ながらそれでも僕のアナルは開発されませんでした。
そしたらますますアナルに興味が沸いてきたんです。
———まさに逆境。
そうなんです。
そこからアナルを目の前にすると、
まずそこから攻めるようになってしまいました。
ーーーなんでしょう。自己啓発本みたいな後味ですね。
〜第四回下試し(しもだめし)より〜
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